さようなら、ホリエモン

ニッポン放送、フジテレビに新株予約権・ライブドアに対抗

ニッポン放送は23日、フジテレビジョンを割当先に総額158億円の新株予約権(4720個)を発行すると発表した。行使すればフジテレビはニッポン放株4720万株を新たに取得する。ニッポン放の発行済み株式数(昨年11月時点で3280万株)を超える株数を取得することになるため、フジテレビが実施中の公開買い付け(TOB)の結果やライブドアの取得株数にかかわらず、ニッポン放を子会社化できる。

こんなのやってよかったのか!?と、ビックリ。でも、OKらしいです。これで今回のホリエモンの大暴れも恐らく終了。なんか、ちょっと残念。それにしても、ホリエモンという男はどんな人なのだろうか。
まともな人間はベンチャーの社長になったりしない。ネジが緩んでないと起業なんかしない。まして成功など。異常なバイタリティーと無限に湧き上がる自信、暴走する行動力。それこそが成功に不可欠なものだ。しかし、その中でもホリエモンは異常な部類に属する。ふつう、あの大きさの会社の社長がフジ乗っ取りなんて考えるだろうか?
彼は心の奥底で、破滅を望んでいるんじゃないだろうか、と最近思う。本人はもちろん否定するだろうが、あの無軌道っぷり、社長にあるまじき行動の数々はそうとしか思えん。
未来に何かを残したい、社会を良くしたい、そんな野望は彼にはない。金を儲けたい、女にモテたい、そういう野望はあるだろう。でも、それだけじゃない。その程度の野望なら、こんな暴挙には出れない。彼を突き動かしているのは、破滅への衝動。全力疾走して、摩擦熱で燃え上がり、星屑のように消えたいという衝動。それが彼のコアにはあるんじゃなかろうか。
彼は懲りないだろう。私は経済に明るくないので、今回の措置がライブドアにどれほどのダメージを与えるのかは分からないが、たとえライブドアが潰れても、命ある限り、あの男は懲りないだろう。そして彼はまた走り続ける。破滅に向かって。それは彼の宿命なんだと思う。
かわいそうな男だ。

でも、ほんの少しだけ、羨ましい男だ。