完全終了

本日、最後まで一応残しておいた会社の選考を辞退しました。これで就職活動は完全に終了。4月頭に内定もらった会社に決定しました。
今回は何で2週間もずるずると引っ張っていたかという話。いわゆる内定ブルーの話です。
内定が無い人にとって、内定ブルーなどというのは非常にふざけた話なのかもしれませんが、内定を取った人には切実な問題です。別に、決まった会社に不満があるわけではない。第一志望群に属する会社です。しかし、どこか引っかかる。それが内定ブルーです。
大学生というのは、重要な決定を4年(修士の私の場合6年)間、ずるずると引き延ばしている連中です。モラトリアムって奴ですね。大学生でいる間は、将来は霧の中です。それは不安であるものの、ありとあらゆる可能性があるものでもあります。未決定なことのうれしさというか、なんというか。
しかし、就職先が決まるとある程度、先が見えてきます。すると、漠然とした不安が沸き立つわけですね。「この会社で、この人生で、本当にいいんだろうか?」と。そんなもの誰にもワカラン、というのは理解していても不安に陥いってしまう。それで、とりあえず他社の選考をずるずると引っ張ってみたりするわけです。
ほんの少し前まで、かなり多くの可能性があった未来。それを自らの手でひとつに絞るというのは何とも嫌なものです。(もちろん、面接官という他者によって絞られるケースもあるわけで。それよりもよっぽどましと言えばその通りなのですが)私の手により消されてしまった世界では、どういう風に私は働いていたのだろうか。そう考えると、なんだか恐ろしいわけです。
どうやら人生は一度きりらしく、クリアしたらここのセーブデータに戻って…というわけには、いかないようですしねぇ。人生は一度きりであるという、普段忘れがちな事実を思い出してなんだかブルーになってしまいました。