就職活動における燃え尽き症候群について

 ブログを更新する習慣がなくなってしまうと、なかなか書く気が起きなくなりますね。まぁ、少しづつ習慣化していく予定。

 例年、「もうやだ」と就職活動を辞めてしまう学生がいるようです。で、そういう学生に対して「最近の若者はけしからん」的なことを抜かす糞じじいがご存命でいらっしゃり何よりです。こういった「燃え尽き症候群」についてちょっと書いてみようかと。
 最近の就職試験というものは、学歴と成績のみでは判定しません。「学生時代に打ち込んだことは?」「学生時代の失敗談とそれによって学んだことは?」「あなたの性格を一言で言うと?」なんていう問いに答えていくことのほうが重要だったりするのです。よく言えば「対人能力」だし、悪く言えば「口のうまさ」が絡んでくるってわけですね。ここが難しい。何故かというと、定性的で分かりづらいからです。
 考えてみれば、高校受験、大学受験など、それまで受けてきた試験の多くは、学力という非常に定量的に判断できるものに左右されていました。こういった定量的な物は非常にあきらめやすい。テストできなければ、うだうだ言っても仕方がないですから。しかし、面接という定性的なものは違う。何が悪かったんだかさっぱり分からないときもあるわけです。そうすると直しようすらないわけで。結果として「面接の達人」とかのマニュアル本にたよることになります。でも、この手のマニュアルほど役に立たないものはなく、逆に「マニュアルっぽい」と嫌われることさえあるわけです。まさに泥沼。(このあたり恋愛とよく似ているのかもしれません)
 しかも上であげたような質問は、学生時代の本質的価値について聞いてくるわけです。誇らしい体験を多くしてきた人ならともかく、ふつううぅぅぅ〜に生活してきた学生にとって、話しの種になるものなんてなかなかありません。その事実を突きつけられると、「俺、駄目人間?学生時代、無意味?」と考えこんでしまうかもしれません。
 さらに、もうひとつの敵、学歴フィルターが存在します。低学歴な学生にとっては、受けたい会社への障壁になると同時に、無力感の再認識に。高学歴の人にとっては、「お前の大学なら、これくらい入れるのが普通」というおっかない基準が出来ることを意味します。
 私の周りでも、去年、何人か燃え尽き症候群がでました。学歴無関係。いや、下手すると学歴あるほうが多いかもしれません。学歴フィルターのせいですね。きっと。そろそろ発症してくる時期かと思います。
 就職の恐ろしさ、伝わりましたでしょうか…。