アルテイシアはさだまさし

金融日記:高学歴トラップ −なぜ高学歴女は売れ残るのか?−で、高学歴なキャリアウーマンが何故売れ残るかの考察。まぁきっとそうなんでしょうなぁ。という感じ。藤沢氏は外資投資銀行勤務なんで、実際職場にたくさんいるらしく説得力がある。
もともとちょっと前までは、「男=養うほう、女=養ってもらうほう」という図式が(良くも悪くも)キッチリ出来ていたわけだが、女性の社会進出が始まると、稼げる人、働ける人の人数というのはほぼ変わらないのだから、当然、上の図式に当てはまらないケース、「女=養うほう、男=養ってもらうほう」が出てこなくてはいけなくなる。しかし、なかなかそうはいかない。それまでの「常識」というものがあるから。そこで、結婚できない男や女が出てくるってわけだ。
で、アルテイシアさんの『59番目のプロポーズ』の登場である。Mixiで生まれた真実の物語という触れ込みで売り出された本だ。オタ男子とキャリア女の恋愛について書いているそうな。といっても読んでいないのだが。
先日、Motenai Batonを送った相手、Kammy+さんがこの本について触れている。Kammy+'s spaceブログ版: 『59番目のプロポーズ』読了
この中で面白かったのが、アルテイシアさん(キャリア女)が59番氏(オタ男子)と付き合うにあたりした「約束」である。

1. 絶対に怒らないでほしい.私,男の人に怒られるのすごく怖いの.
2. 絶対に傷つけないでほしい.今まで十分傷ついてきたから,もう傷つきたくないの.
3. 普通の女に望むようなことを望まないでほしい(三歩さがるとか,部屋がいつも綺麗に整頓されてるとか,手作りのクッキーとか)
4. 絶対に逃げないでほしい
5. 服装のコーディネートをさせてほしい

これに対し、Kammy+さんは、

アルテイシアは59番氏との恋愛で,恋愛は駆け引きじゃないことを悟ったというようなことを書いていたような気がするんだけれど,そりゃあここまでの条件を飲ませるような絶対的優位を勝ち取れば駆け引きなんかじゃないと言い張るだろうよ….
「これは搾取ではない,援助なのだよ」とか植民地に対して言ってる宗主国の主張みたいだよ.

と拒否反応を示しているのだが、このアルテイシアさんの「約束」って、さだまさしの「関白宣言」だよね?お前を婿にもらう前に、言っておきたいことがあるってわけだ。単に男女が逆転しているだけ。「関白宣言」より、ゆるいくらい。(まぁあれは創作だから、わざときつく作ってあるんだけど)
こうしたことが増えることが「男=養うほう、女=養ってもらうほう」が完全に崩壊させるんだろうなぁ。