ネコ耳の思い出

ちょっと前の話。私の研究科(理系)には一名、そこそこ可愛らしい女子がいた。その子はディズニー好きで、ディズニーランドで買ったグッズをいくつか研究室に持ち込んでいた。そして、そのなかにネコ耳があった(何のキャラグッズかは知らん)。
「これ何?」と私が聞くと「これはね・・・こうするの」といいながらネコ耳を装着した。おお。可愛い。萌え〜、である。しかし私を含めた周りの男子は何も言わなかった。およそ5秒間の沈黙。不思議な緊張感。彼女はその緊張感に耐えられなくなったかのように、何も言わずにネコ耳をはずした。空気がふっと弛緩して、いつもの研究室の風景に戻る。なぜか、私はほっとした。
たぶん全員が彼女のネコ耳姿を好意的に捉えていたのに違いない。空気で分かった。しかしそのことを誰もが言えなかった。おそらく、全員、どうやったら気持ち悪くなく誉められるかがわからんかったからである。このことを思い出すと、情けない気持ちになる。
さて、先日の内定者懇親会のはなし。「○○ちゃんってホントかわいいよね」などと当たり前のように爽やかに誉めまくる奴が続出。何故そんなことが出来るのだ。しかも爽やかに。仕組みが分からん。
まぁ、要するに女慣れしているということなのだが、こういった差を今後埋められるようになるとはとても思えん。
オタキングこと岡田斗司夫は、「余裕がある男というのは、女を舐めてるから余裕があるんだよ」といっていたが、余裕がなさ過ぎる我々はたぶん女を畏怖しているのだ。多分その恐怖心が「女は淫乱で、非情で、残酷で・・・」という非モテ的な主張を生み出すんだと思う。
・・・と、最近血気盛んな非モテ系ページを読んで思った。喧嘩するのは嫌なので、トラックバックしないけど。