ついでにスピッツの話

スピッツは音楽をほとんど聴かない私が珍しく好きなバンドだ。
ミスチルの歌詞に出てくる女は対等なパートナーとして描かれる。そして恋愛は人生におけるパーツのひとつでしかない。たとえ、ある女性との恋愛を歌っていても、その後ろには現実世界があるのだ。彼らは、女に余裕がある。
一方、スピッツは余裕がない。「キミと僕」の世界を強調して描き、雑多な現実世界は極力、簡略化するのがスピッツスタイルだ。そして多くの場合「キミ」はまるで女神のように描かれる。それは、対等な「恋愛」ではなく「信仰」。
そういうわけで、非モテな私はどうしてもスピッツ好きになってしまうのであった。
・・・と、書いてて思ったのだが、これってひょっとして「セカイ系」って奴なんだろうか。