サマータイムマシン・ブルース

公式サイト
http://stmb.playxmovie.com/
夏休み中のSF研究部。今日も今日とて、部員はSFを研究せずに馬鹿をやっている。そこにタイムマシンに乗って未来人がやってきた。タイムマシンを手に入れた部員達は、昨日、コーラをかけて壊してしまったクーラーのリモコンを手に入れるべく、昨日へとタイムスリップしたのだが…。
タイムマシンネタなのに、ほとんどが昨日と今日を往復するだけ。しかも目的がクーラーのリモコンという日常への異常な密着ぶりが異色の作品。もともと舞台の脚本だったこともあって、伏線が引きまくられていて非常に良く出来ている。
細かいところだが、実はこの話のミソは、タイムマシンが日にちまでしか指定できず、同時刻にしか戻れない点。このおかげで、物語が過度に複雑にならず、かつエキサイティングになっている。
SF研の男子連中がいい味を出している。これぞ学生というべき愛すべき駄目さにあふれており、学生時代の無意味だけどめっぽう楽しい雰囲気が伝わってくる。写真部の女子、上野樹里真木よう子もカワイイ。うーん。個人的にはメガネ分だけ真木よう子かなぁ。
これを見て人生観が変わるといったことはあり得ないが、スカッと楽しむならいい一本。渋谷の映画館はクーラーのリモコンを持っていくと1000円で観れてお得だった。