モヒカン族は大峰山を登るか 

女人禁制の大峰山で女性ら3人が登山強行
この女性グループが出した質問状が、こちら。
「女人」って誰のこと?
…と、紹介しようと思ったのに炎上して閉鎖に追い込まれたらしい。あれ?結構批判的ページだった記憶があるんだけど何故炎上?どなたか、質問一覧をもう一度上げてくれぬものか…。
まぁ、記憶を頼りに書くと「なぜ、入山が駄目なのか?」「性同一障害者は入山できるの?」「山でオナニーしたら駄目?」(←この質問は意味が分からん)とかあったと思う。
ざっとブログを見ると、ほとんどが批判的意見であった。割と好意的なのはこのブログくらいか。
kmizusawaの日記 - 女人禁制

質問状を読んだとき、私が思い出したのは、モヒカン族だ。フェミニズムというのは、なんとなく認められてきた規範を改めて問い直し、批判する運動でもある。それはモヒカン族の思想とよく似ている。
モヒカン族ならこの事件をこう言うんじゃないだろうか。
大峰山に登るなといくら言っても、それはムラ社会の論理ですね。それともそういう法律があるのでしょうか?何?ない?日本という国のアーキテクチャでは規制されていないということですね。それではそれに従う必要はないのです。もし、どうしても入山を規制したいというのであれば、私有地にするか、法律などで禁じるべきでしょうね。しかし残念ながら、日本の現行憲法下ではそういった法律は作れません。そういう風に設計されているからです。ですから、憲法の改正を視野に入れてあなた方は行動するべきなのです。」ってか。

この手の問題は難しい。
どこまでが伝統の継承で、どこからが単なる思考停止なのか。
女性が入山や土俵入りできなくなった理由は、女性は穢れた存在と考えられていたからである。今そんなこと考えてる阿呆はさすがにいない。じゃ、何で反対かといえば「それが伝統だから」である。
ま、地元住民が別に伝統を守りたければ守れば良いとは思う。女性にとって、入山や土俵入りはクリティカルな問題じゃないのだから。
しかし、女性が穢れた存在でなくなった今、その伝統は過去の遺物なんじゃないか?という問いの立て方も出来る。そういったことを考えずに「だって昔からそうだったんだもん」で果たしていいんだろうか。うーん。ややこしいなぁ。