はてなワンワンワールドはもっと不便でいい。

はてなラボにできた、はてなワンワンワールドは、妙なチャットだ。
まず、チャットの舞台がgoogle mapだ。世界中のあらゆる地点に行くことができるから、どこに誰がいるかはすぐには分からない。
さらに自分の書き込みを見てもらうには、相手を「友達認定」する必要がある。そして、相手がこちらを「友達認定」するまでは、相手の声は「わんわん」にしかならない。お互い「友達認定」して、初めて会話が可能となるわけだ。

このチャット、初期バージョンでは、その「友達」と話をしたくても、その人がどこにいるかが不明だった。世界全体が舞台だから、なかなか会うのは難しい。しょうがないから、人が集まりそうなところに行って、偶然に会うのを期待するしかなかったわけ。まぁ、これは確かに多少、不便であった。そこで、はてなも考えたのか、しばらくすると、クリック一発で好きな「友達」のところへ飛ぶ機能がついた。これで好きな相手といつでも話せるようになったのだ。

しか〜し!それはちと便利すぎじゃないか?それじゃ、ただのチャットじゃないか。はてなワンワンワールドはもっと不便でいい。相手がいる方角しか分からないとか、相手がいる周辺の衛星写真しか見ることができないとかさ。
一気に友達のところへ飛べてしまうのは、なんか違うでしょう。友達を探していたら、偶然にあのブロガーと会えてしまった!とか、そういう「アルファブロガー、ゲットだぜ!」っていうポケモン気分こそが面白いんじゃないのか。東浩紀のいう誤配可能性ですよ!誤配可能性!いや、正直良くわかってないけど。

もちろん、そんなゲームにしたいわけじゃなく、単にチャットとして利用して欲しいなら、それもいいだろう。でもそれにしてはチャットとしての機能はお粗末じゃないの?
まず問題なのは、ログが残らないこと。よくチャットだと、「いや、今日さ秋葉原に」「行ってメイド喫茶に」「いったんだよ」といった感じに、数回に分けて書き込むことがあるけど、はてなワンワンワールドでこれをやると、相手が見逃して「いったんだよ」しか伝わらないことがある(さっき、これをやってしまって、相手に誤解をさせてしまった…。)。
しかも吹き出しが被ると見えない。だめじゃーん。

というわけで、至急、はてなワンワンワールドはチャット機能を改善して便利にするべし!そして、絶妙で痛快な「不便さ」を導入すべし!そしたらもっと面白くなるんじゃないかなぁ。

ちなみに、このエントリを書く上で念頭にあったのは、この「街」ってFLASHチャット。
http://gpss.wda.jp/machi/3.01.07/index.html
ここは、相手の位置はわかっても、そこには飛べないようになっていて、いちいち歩いていかなきゃいけないんですよ。でも、それが街中を歩き回る楽しみを与えてる。これは狙った「不便さ」なんだそうだ。