仕事の話

たまには近況報告を。

仕事はこの4月から始まったわけだが、長い研修等があったせいもあって、まともに働き出したのはごく最近だ。
私は精神的にかなり脆いほうなので(精神はどうすれば鍛えられるんですかねぇ)、ちょっとしたことで落ち込んで、すぐに胃の調子が悪化する。気持ちが悪くなる。いやはや、うまくやらないと病院送りになりかねんな。これは。

さて、仕事を通して、いくつか、感じたことをまとめておこう。


仕事の「楽しさ」と言うものについて。
「お仕事は楽しいですか?」というのは就職活動では割と頻繁に見かける問いである。あまりにも下駄を預けすぎな質問なので、私は控えていたが、正直、一番に聞いてみたい部分であった。
私の今のところの結論は「楽しいって基準では測れん」。

下っ端と言うこともあるけれど、仕事上でやっていることは非常に地味極まりないことばかりだ。そんなにエキサイティングなことがごろごろあるわけではないから、それほど楽しくはない。
その代わり「社会人として、または社員の一人として、仕事をやっている」という自負は感じることができる。ちょっとだけだけど。
たぶん「仕事が楽しい」という感覚を持てる人は、この自負心が非常に強く感じられるんだろう。この手の人は、深夜になるまでの残業をしても、それがツライと感じるより「仕事をがんばっている自分」に酔えて、楽しめるのではないかと予想する。
ちなみに、疑い深い、と言うより天邪鬼で偏屈なことで有名な私には、うまくこの感情に乗れない。なんというか、「愛国心」と同じく、胡散臭げに見えてしまうのだ。しかし、仕事をする上では、この「愛“働いている俺”心」は恐らく重要なんだろうなぁ。
また、当然、出世競争に勝ちたいという心理もあるだろう。会社で尊敬されるのは仕事のできる奴で、仕事のできない奴は邪険にされるから。スクールカーストみたいなものだな。この辺の圧力から一度離れてしまえたら、それはそれで幸せなんだろうなぁ。
これらのこと無しで働くには、「妻子のため」といった理由が必要とされるようだ。そりゃ妻子の写真を机に置いたりするわ。そうでもしなきゃ心が折れちまうもんな。
個人的には、共働きにしたいけどなぁ。二人で9時5時で働いて、家帰ってゆっくりしたいよ、ホント。…まぁ、結婚してくれそうな女性はいませんがね。しかし、まったく俺は、新入社員にしてここまで野望がないことを書いていて良いのだろうか。
健全な働くモチベーションとしては、「社会を変える!」とかなのかもなぁ。ただ、これをやるには、問題意識と、それなりの地位、能力を持たないとダメだろうな。うーん。難しいねぇ。


さて、つぎに会社という組織について。
会社で行われている仕事の大半は、社内、部内をうまく回すためのものなんじゃないか。ある程度偉い連中と言うのは、その下にいる部下の仕事を一手に引き受けているわけで、逐一、細かいところには突っこめない。そういうわけで、仕事を与えられた部下は、その仕事をやるとともに、その仕事の中身を上司に理解させるための仕事をやらなければならない。この量がとても多い。とてもめんどくさい。
仕事の統括は最終的には上司が行うわけだが、細かいところはこっちが考えなければならないと言う状態。これが非常にややこしい。どこまでがこっちで考えるべきか、どこまでが上司に確認すべきか。このあたりの線引きを、きちっと見極めなければ、大変なことになる。いや、既になった。
この意味で確かにコミュニケーション能力は重要。飲みニケーションが重要かどうかは良くわからない。正直、私は今、非常に付き合い悪いけど。後で、問題になるかなぁ…。

まぁそういうわけで、私はとりあえず、働いていますよ、と。まぁ、初めてのことがまだまだ多いわけだから、探検気分で楽しまないといかんのだろうな。こりゃ。