はてな株取引ってのはどうだろう。

はてなブックマーク衆愚化について考えていて、思いついたサービス。元ネタになっているのは、Winny作者である47氏のアイディアだ。


ブロガーは、自分のブログの株を発行できる。IPO時には、希望者によるブックビルディングを行ってプライシングする。もちろん払い込みは、はてなポイントで。
株主になる主な利点は、配当だ。株を持っているブログにはてなポイント投げ銭されるとその一部が株主に振込まれる。もちろん、ブログ株を売買する市場も用意するからキャピタルゲインを狙うのも手である。

これは単なる株のまねっこゲームではない。
まず、ブロガーにとっては、新たなインセンティブとなる。上場できれば、一夜にして、はてなポイント長者だ。また、このサービスが普及すれば、上場しているという事自体がステータスになるだろう。
一方、株主は好きなブロガーの株主となることで、ブロガーに援助ができるし、さらに、配当、キャピタルゲインでポイントも得られる。はてなポイントは放っておいても利息がつかないので投資するのが賢い選択である。
また、取引に参加しないものにも特典がある。まず、株価を見れば真に面白いサイトが分かるようになる。
これまで、面白さのバロメータはアクセス数だったわけだが、アクセス数には惰性があるため、どうしたって先行者有利になる。しかし、この株価は違う。儲けようとおもっている投資家たちは、より早く、まだ知られていない面白ブログを発掘しようとするだろうし、陰りが見えてきたブログの株はすぐに手放そうとするだろう。こうして株価は、アクセス数よりも敏感に、面白さを反映する。これからのアルファブロガーは、アクセス数ではなく、時価総額を競うようになるのだ。
さらに、株価の値動きを観ることで、その時に投下したエントリの評価がわかる。
はてなブックマークはある種メモ的な側面をもつため(もちろん、だからこそ良い部分もあるのだが)、必ずしも人気があるエントリが票を集めるわけではないのだが、美人投票であるこの株取引では、純粋に人気の高さがはじき出されるだろう。

ただ、恐ろしいのは倒産、すなわち、ブログの休止である。株価は途端に暴落し、阿鼻叫喚の地獄絵図が広がることになろう。
そこで格付け機関の登場である。そのブログが突然休止するリスクをAAAからCで教えてくれるサービスである。「今期は注目アニメが多いので、アニメ批評の多いこのブログはBBB-からAA+に格上げ」とか「温泉卵と半熟卵を間違えたのでAA+からCCへ格下げ」だとか。
まぁそういうわけで、急に後半あほらしい話になってしまったが、このサービスやったら結構面白いんではなかろうか。どうかね?