童貞のための漫画を知りたい。

「村上かつら短編集 2」を買う。オススメ。
長編はイマイチの村上かつらだが、短編になると本当にこの人、天才だ。読み終わってしばらく呆然としてしまったよ。この空気感を出せる作家は本当に少ない。現実の残酷さ、そしてその中で瞬く人生の喜び。えらい。ほめちゃる。お前も読むべし。特に童貞は読みなさい。
何で童貞にすすめているのかといえば、村上かつらの主人公には「童貞クン」が多いからだ。「童貞クン」ってのは、特にこれといった欠陥があるわけでもないのだが、少し押しが弱くて、気がつけば損な役回りばかりを演じている奴のことね。この「童貞クン」の心理描写が恐ろしくうまい。お前、童貞だったんじゃねーの?ってくらい。(註:村上かつらは女性)何で女の人にアレがかけるんだ?どうなってるんだ。けしからんね。
いや、むしろ女性だから描けるのかも知れぬ。童貞でも非童貞でもないから。

私としてはだ。こういう「童貞が泣ける漫画、小説、映画」をもっと知りたい。ネットの向こうにいる全国1千万人(数字適当)の童貞よ。いや、別に非童貞でも、女性でもいいけど。誰か俺に教えてたもーれ。