「カデナ米軍基地」と「1あたり量」

日教組のHPの1コンテンツ「親子で学ぶおもしろ算数教室 第7回」がその名の通り面白い。
人口密度などの「1あたり量」を求める計算を教えた後の展開。

日本のいちばん南にある、沖縄県本島(おきなわけんほんとう)のちょうど中ほどに嘉手納町(かでなちょう)という町があるんだ。この町の人口は13766人で、面積(めんせき)は15平方キロメートルだよ。(2003年10月1日調査)Q.1とQ.2で学んだことを生かして、この町の「人口密度」を計算してみよう。

なぜ嘉手納??そのあとにこんな言葉が続きます。

嘉手納町(かでなちょう)は日本全体より、ずっと混み合っているということが、Q2とQ3の答えをくらべるとよくわかるね。でも本当の嘉手納町の「人口密度(じんこうみつど)」の数字(すうじ)は全然(ぜんぜん)違うんだよ。どうしてかな?それには、歴史(れきし)や社会(しゃかい)などの事情(じじょう)も関係(かんけい)してくるんだ。次のCHAPTER2から、その秘密(ひみつ)を解(と)き明(あ)かしていこう!

で、次の問題。

Q.4
この嘉手納町(かでなちょう)には、住民が絶対(ぜったい)に入れない場所があるんだ。それはどこかわかるかな?
A.
カデナ米軍基地(べいぐんきち)

算数じゃねぇぇぇぇ〜!!これが、あの「総合学習」ってやつかぁぁ!!
その後、「親子で学ぶおもしろ算数教室 第8回」では、F15イーグルの速度を求めさせ、120分で6120km飛べることを算出。そして、

カデナ米軍基地の新聞(しんぶん)でも、東(ひがし)はアラスカから西(にし)はアフリカまでと発表(はっぴょう)しているんだ。本当にこの戦闘機(せんとうき)は、沖縄や日本を守(まも)るために飛んでいるのかな?

っと、くらぁ。この授業を受けた子供の感想。

カデナ基地(きち)のところには、本当だったらおじいちゃん、おばあちゃんが住(す)んでいた。嘉手納町が東京(とうきょう)より混(こ)んでいるなんて、信(しん)じられない。
*私たちが住んでいる嘉手納町が、本当はあんなに広(ひろ)いんだと初(はじ)めて知(し)った。もし、戦争(せんそう)がなかったら、あんなフェンスもなければ、私たちの住(す)む家(いえ)も大きかったかもしれません。
*あんな怖(こわ)い飛行機(ひこうき)があるなんて、知(し)らなかった。世界の人は「沖縄(おきなわ)は海がきれいで、人も優(やさ)しい」と言っているけど、本当は「恐(おそ)ろしい島(しま)」と思っているかもしれない。
*小さな島“沖縄”の小さな町“嘉手納町”に、こんな飛行機が置(お)いてあるなんて。この基地からミサイルが発射(はっしゃ)されたら、狙(ねら)われるのはこの島で、私たちは逃(に)げたくても逃げられないだろう。こんな小さな島に大きな基地があるので、とても怖い。

こりゃ、総合学習じゃなくて単なる洗脳じゃんか。アホ過ぎだろう。頭大丈夫か?基地で潤っている住民の話や、そもそも日米安保についての基礎知識を説明しないで一方的に…って、ああっ!!もう、いいけどさ。別にさ。勝手にやってくれ。十分笑わせてもらったしな。
oアラビア数字にまつわるところも笑えるので要チェック