下の声が上に行かない組織

某家電量販店でバイトをしていたことがあるのだが、そこは、さながら刑務所と言った感じだった。人事は常ににらんでいるし、妙な規則がはびこっているし…。なにしろ、タイムカードを30分訂正するのに、はんこがいくつも必要で、バイトの俺に社員がひとりくっついて、何十分もかけて副店長を探し回る組織なのだ。社員がくっつくのは、「副店長に判子をもらうなど、バイトには恐れ多いことだから」なんだそうだ。アホか。
もちろん、ある程度の規則や規律は必要だろう。しかし、あの会社では気づいたことや、直すべきところを発見しても、それを指摘しづらい雰囲気が作られていた。私は仕事を始めて、すぐに会社の倉庫管理の無茶苦茶さに気がついた。あまりに馬鹿馬鹿しい状態なので、(具体的には、在庫管理のシステムが入っており、商品の在庫が分かるのだが、それを元に倉庫に行くと中がグチャグチャで、商品がどこにあるか分からない)社員が気づいていないはずが無い。しかし、対策は打たれていない。恐らく社員全員が上に何か言うのを恐れているのだ。
上が何を考えているか分からない組織ってのも困るが、下が何を考えているか分からない組織も困ったものだ。
「ボウリングするぞー!」という上の提案に「それ、やばいんじゃないですか?」と誰も突っ込めない組織。JR西日本、大丈夫なんだろうか。まぁ所詮私は、モラトリアム中の大学院生ですから、サラリーマンをされている方には「そうは言っても、実際なかなか言いにくいものなのよ。ツライっすよ。リーマンは。」なんていわれるのかもしれないけど。