マンガは歌う

のだめカンタービレ」がドラマ化だそうで。(ソース
まぁがんばって欲しいのですが、ドラマだと傑作にするのはかなり難しいよなぁとも思います。なぜかというと、マンガのほうが音楽を表現するのに向いているから。
サルでも描けるまんが教室」では登場人物の竹熊が「音が出せないマンガという媒体では音楽マンガは不利」といっていましたが(本当に竹熊氏がそう思ってるかは知らない。たぶん思ってないとおもう。)そんなことはまったくありません。むしろマンガこそ音楽表現に最も向いている媒体ではないかと思います。
そもそも、実際に音が出てしまっては、感動は薄くなります。(Beckのアニメを見てコユキの歌にがっかりした人も多いはず)そして同じく音の出せない小説よりもマンガは音楽向けの表現を持っています。コマワリやら、背景の色がそれで、空気感や迫力といった言葉にしにくいものをうまく表せるわけですね。
実際に、マンガの「のだめカンタービレ」をみてみると、演奏前のシーンでは全体を暗く表現し、緊張感を持たせ、その後、演奏開始と同時に大きなコマと白めの背景を描くことで音の広がりやその衝撃を表現する、なんてことをやってます。
そういや、野球マンガの系譜、ってのは良く見るけど、音楽マンガの系譜って見たことないなぁ。表現技法が開発されていく様子を見てみたいんだけど。夏目さーん。次のマンガ夜話でやってー。

ちなみにこの話はmixiで以前書いたので、読んだことある人いるかも。