ノンスモーカーによる、極めて利己的な、スモーカーへの非難

私はタバコは吸わない。吸う奴はアホだと思っていた。

聞くところによれば、タバコは「おいしい」わけじゃないんだそうだ。じゃ、なんで吸うのかと尋ねてみたら、「気分がすっきりするから」だそうだ。そりゃ、あんた、ニコチン中毒でんがな。一万円を投げ捨ててから「一万円拾ったラッキー!」って言ってるみたいなものだ。
タバコを吸いだす本当のきっかけは何か。恐らく「カッチョイイ」からだ。何で「カッチョイイ」のかというと、未成年は吸っちゃいけないものだからだ。
「俺って、センコーの言うことを守らないワルだぜ!反体制だぜ!かっこいいぜっ!」
そういいながら、馬鹿な未成年は、今日も今日とて、国にタバコ税を(未成年なのに!)せっせと納めて高齢化社会を支え、さらに寿命を縮めることで将来もらえる年金の受け取り量を減らしているわけだ。体制に従順であることだなぁ。バーカ。

そういうわけで、タバコを吸っているやつは致命的なアホであるという認識の下、彼らを軽蔑して生きてきた。そういうわけで、学生時代の友人は、タバコは吸わない人々だった。

ところが、最近、久しぶりに会った友人が、タバコを吸う習慣を身につけていたのだ。どこで、そんなことになっちゃったんだ。サッパリ分からん。私はあっけにとられたわけだが、さすがに親しい友人であると、タバコを吸っていても軽蔑する気にはなれない。ただ、どーにも、嫌な気分がぬぐえなかった。

受動喫煙がどれくらい健康被害をもたらすかは知らない。しかし、誰かが吸って欲しくないといえば、大抵その場での喫煙はやめる。スモーカーは言う。「迷惑かけなければいいんでしょ?」
私もそう、思っていた。でも友人が吸うのを見て考えが変わった。
何が「迷惑かけなければいいんでしょ?」だ。おめーが早死にしたら、俺は大迷惑なんだよ、タコが。
タバコはやめろ。早死にするからやめろ。
お前のために言ってんじゃない。俺のために言ってんだ。