偏差値の低い大学は、こういう就職対策してみたら?

就職における学歴重視について、いくつか議論されていたので。


もしも学生のスクリーニングにコストがかからないなら、企業はすべての学生を精査し、学校にこだわらず、優秀な生徒を集めようとするだろう。しかし、実際にはスクリーニングにはコストがかかる。だから、学歴という、ある程度信憑性のある(もしくはありそうな)基準で生徒をあらかじめ峻別するわけだ。
もちろん、学歴の低い大学にだって優秀な人はいるし、東大にもポン助はいる。でも、そんなことはどうでも良いのだ。ポイントは、平均的に見て優秀な奴がどこにいるかである。そんなら、学歴高いところにいる奴のほうが、少なくとも勤勉な奴は多いだろう。
そういうわけで、「学歴重視」の状況ってのはある程度仕方がないことだ。

もし問題があるとしたら、企業側が、偏差値低い大学に通う優秀な生徒を拾いそこねている点。またその逆に、本来優秀な生徒が、大学の偏差値が低いばっかりに、選択の幅を狭められている点。そして、偏差値の低い大学はせっかくの優秀な生徒を生かせない点。この3つだろう。

さっきも見たように、この問題の根っこはスクリーニングに関わるコストである。よって、偏差値の低い大学が、自分の学校の生徒を、就職前に企業に替わってスクリーニングすればよいのではないか、っておもうんだけどどうかね?

方法は自己PRや、テスト、学業の成績、学校外での活動など。毎年一定の割合で、そうした優秀な生徒を選抜し、公表する。
企業は、この選抜された生徒からスクリーニングすることで、今までなら逃していた優秀な生徒を獲得できる。優秀な学生にとっては、チャンスの幅が広がる。偏差値の低い大学は、学生の就職状況が向上し、評判が上がる。ほら、三者ともお得。
もちろん、学校側がどうやってその選抜を行うか、その方法が企業にとって適切か、なんて問題はあるだろうけどさ。