「エビちゃん」が苦手な理由/文科系女子が好きな理由

エビちゃん」が苦手だ。ああいうキラキラしていている女性はどうもダメだ。はっきり言うと恐怖を感じる。
彼女たちは戦士である。化粧、洋服、そして会話の内容や趣味。すべてが「モテ」るための武装だ。もちろん、彼女たちは好んでそういう事をしているんだけど、何故、そういうものを好むかといえば、「大好きな自分=モテている自分」という図式があるからだろう。

あの完全武装を前に「モテ」武装が貧弱な我々は怯む。確かに可愛らしいし、素敵な格好である。さぞかし一般男性の受けはいいだろう。
でも私にとっては怖い。
「私がこんなに武装しているのに、どうしてお前はそんなに無防備なのだ。戦う気のない奴は去れ!」
彼女たちはそう言いながら、白い目でこっちを見ている気がするのだ。
彼女たちの価値観において、我々はどれだけ生きる価値のないゴミクズ野郎なんだろう。そう思うと、いたたまれない気持ちになる。彼女たちの前から、消え去りたくなる。

非モテが文科系女子を好むのはなぜか。
端的に言えば、文科系女子は「モテ」への投資が少ないからだ。彼女たちには、読書とか映画とか「モテ」以外の投資先がある*1。彼女たちなら「何故貴様らはモテに命を懸けてないんだ!」と言われることは無い。ある程度の軽装備でも相手をしてくれそうだ。
だから私は、本上まなみの「愛読書は『浮雲』です。」という発言にノックアウトされたし、CanCamを読まずにユリイカを呼んでいる女の子を見ると狂喜乱舞してしまう。
「彼女たちは"自分"というものを持っているんだよ!!流行に流されるバカ女とは違うんだよ!!」

しかし、哀しいかな。彼女たちは、その"自分"とやらを持っているがゆえに、妙に厄介な女だったりするのである。ええ、もちろん私も厄介な男なんだけどさ。
こうして、今日もモテずに日々は過ぎていくのでした。

*1:「モテ」るための読書なら「世界の中心で愛を叫ぶ」あたりを泣きながら一気に読めば事足りるわけで。