誉めインフレ

先日酔った時に、私は隣にいた女性に「○○さんは色白でステキですよね」と、容姿を褒め称えてしまった。きょえーーーーーー!!フツーの人にはわかるまい、これは一大事である。何しろ、非モテの私が女性の容姿を誉めたのだ!俺、きんもー。友人に話したら「お前はそこまで変わってしまったのか…」と失望の目で見られた。
何故、私のような非モテが、女性の容姿を誉められたのだろうか!いや、逆にまずこう問うべきだろう。私は何故これまで、女性の容姿を一切誉めてこなかったのか。

私が属してきた世界において、女性の容姿を誉めるというのは「カンチ!セックスしよ!!」に匹敵するほどの、とんでもなく特別なセリフであった。なにしろ、周りの男子が、誰もそういうこと言わないからな*1。供給が少なければ価値は高騰する。経済学の基礎である。

ところが私が入った会社は、皆様、当たり前のように女性を褒めちぎる。あいつらは日本人に見えるが実はイタリア人なんじゃなかろうか。どーなってんだ。
そういう環境に長時間いると、感覚がおかしくなる。そりゃ、俺も酔った勢いで誉めるわ。そして自身の行為に震撼するわ。誉め言葉の超インフレ。恐ろしいことである。

非モテとモテの差は、こういう環境による部分もあるのかもしれん。まぁ、女の子を褒める権利を持つものと、持たざるものという2分化が起きている環境だと、逆に悪化しそうだがな。

*1:詳しくはこのあたり参照。ネコ耳の思い出 http://d.hatena.ne.jp/maroyakasa/20050809#p2