jyuubeiさんと名無しさんへ
さて、次にjyuubeiさん(通りすがりさん)や名無しさんです。その意見は一見otsuneさんと同じ意見に見えます。たとえば、
次元の違う話であり、実際は全く対立していない、という点。
あたりですね。しかしながら、
>じゃ、マナーってなに?
こりゃ簡単で、「自由に情報にアクセスすることを阻害する行為」
あたりで、otsuneさんの有効性の議論からさらに踏み込んだ意見を述べているように見えます。
まず、確認ですが、wwwの設計のみではマルチポストなどには対応が出来ません。よって、結局モラルが必要になるわけです。そしてjyuubeiさんや名無しさんは、wwwは「自由に情報にアクセスすること」を目的にした世界なのだから、それを阻害することを禁止するようなモラルを選ぶべき、と主張されているのだと思います。その阻害するもののひとつとして「無断リンク禁止サイト」があるのでしょう。
つまりポイントは、どのようなモラルを取るべきかということであるわけで、今後「有効性」について議論するのは無意味です。「有効性」は上のエントリで述べたように意見が一致しているのですから。
さて、良いモラルとは幸福を最大化するモラルです。たぶんここも同意してもらえるでしょう。しかし、いったい「誰にとっての」幸福なのか。この点が、名無しさんやjyuubeiさんと私の究極の違いなのではないでしょうか。
私は、漠然とネット利用者を想定していました。しかし、名無しさんやjyuubeiさんは「wwwの目的にそった使い方をしている利用者」の幸福、を考えているようです。だからこそ、「システムの目的に沿った使い方を守ることこそモラル」という考え方になるわけで。
マナーやモラルは決して感情論のことではありません。あるシステムの中で、そのシステムを円滑に運用するために、法やシステムに定められていないレベルのことを遵守・実行する。これをマナーやモラルと言うのです。
>じゃ、マナーってなに?
こりゃ簡単で、「自由に情報にアクセスすることを阻害する行為」
といった意見が、そのあたりを表しています。
また、喫煙ルームのたとえ話も端的にそのことを表しています。喫煙のために作った部屋に、なぜ嫌煙家がきているのだ。そのような、まったく異なる欲求を持った人の幸福を考える必要は無いだろう、というわけです。
しかしながら、「嫌煙家」の例えはちょっとずれています。
なぜなら彼ら「無断リンク禁止」サイトは、無断でなければリンクOKという意味であるし、www内のサイトに(そのサイトが「無断リンク禁止」を掲げていない限り)自由にリンクしたいわけです。そういったものを構築するのは、www内部にいるのが最も簡単なわけで、彼らには居座るメリットがあります。「嫌煙家」は喫煙ルームにいるメリットがないわけで、そこが例えとしておかしいわけですね。
よって、もし彼らの行動を非難するならば、彼らがいることで起こるデメリットを語らねばなりません。
「私の見て欲しい人にしか見られたくない」ページを誰もがアクセス可能な状態で公開することは、その運営者の言う現実世界的なモラルに反してはいませんか?なぜなら、その運営者が見て欲しくない人が偶然見てしまい、それにより偶然見た方がその内容により気分を害したり、傷ついたりしている可能性もあるのです。
という名無しさんの意見は意味が不明です。特に2文目の“それにより”の前後のつながりが。
何かを論じるにあたり有益な情報が無断リンクを禁止していたとするならば
つまりは、何かを論じるにあたり有益な情報が無断リンクを禁止していたとするならば、これを主張する行為、それを遵守する行為こそ、wwwというシステムにおいてはマナー違反・モラルの欠如となりえるとも言えるのです。
これもたぶん、デメリットを語っている部分かと思います。
要するに、有益な情報が「無断リンク禁止」だと困るって話なんでしょう。しかし「無断リンクが嫌ならパスワード制やreferではじくべき」というのが、モヒカン族でしたよね。パスワード制やreferではじいたら、その有益な情報は結局見ることが出来ないわけで、つまり、モラルの選択とは無関係に生ずる現象です。
私が考えるに、デメリットは、「無断リンク禁止」と表記するとリンクをしたい人がイチイチ連絡を取らねばならず、リソースを食う、とかそんな感じでしょうか。それしか思いつきません。あったら教えてください。
しかし、イチイチ連絡までとってリンクしたい人の総数は非常に少なく、しかも一、二度のメールやBBSの書き込みで終わります。逆に「無断リンク禁止」と書くサイトは非常に多く、彼らが自分のサイトを運営する満足のほうが最終的には大きいんじゃないでしょうか。
たぶん、深層ではこのあたりがモヒカン族の心に引っかかっているかと思います。なんで、あんなメンヘル連中や、技術のことを勉強してない連中や、wwwの思想を分かっていない連中、端的に言って俺らとは違う思想の連中のために我らのリソースを使わねばならんのだと。
で、それへの回答が7/18かと。モラルを用いて、様々なタイプのワガママが通るようにしておくことで、自分がそういう立場になったり、もしくは大切な人がそういう立場であったときの「保険」としておく。全体の利益とはそういった「保険」的価値も含めて算出すべきだという意見なわけです。
とりあえず、回答としては
jyuubeiさんや名無しさんは、wwwは「自由に情報にアクセスすること」を目的にした世界なのだから、それを阻害することを禁止するようなモラルを選ぶべき、と主張されているのだと思います。
という部分の確認と、
いったい「誰にとっての」幸福なのか。この点が、名無しさんやjyuubeiさんと私の究極の違いなのではないでしょうか。
の確認、さらに
彼らがいることで起こるデメリット
を教えてください。
名無しさんは
という名無しさんの意見は意味が不明です。特に2文目の“それにより”の前後のつながりが。
の、説明もお願いします。
はぁ。つかれたーー。だいぶ飽きてきたってのが本音ですw